アキアカネのゆくえ

現在カナダでワーホリ中。お酒大好きで地に足が着かない妙齢女子の備忘録記です。

フルーツ、お米、お芋にサトウキビ?!様々な原料で造られるワイン7選を紹介@フィリピンお酒事情

 

フィリピンのお酒と言えばサンミゲルビールでしょ?

ワインは売ってるけど輸入品でしょ?

と、思うかもしれません。

 

私も2年前セブに居た時はそんなふうに思ってましたが、今回バギオに来て考えが変わりました。

バギオのファームやマーケットでは変わったワインがたくさん売っています。

 

ワインエキスパート&国際唎酒師の私が試したワインたちを全て紹介します。

 

 

 

 果物のワイン  

ストロベリーワイン

(値段はものによる・度数もまちまち4%~28%)

個人評価☆☆~☆☆☆ フルーティだけどクセが強い。

 

バギオと言えばストロベリー

生産量も知名度もあるためかその他のワインに比べて種類が豊富です。

 

まずはマーケットで買える「3本×350mlで100ペソ」のストロベリーワイン。

 

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(これは750mlで1本150ペソ。 大きい方が割高になる不思議ルール。)

 

真っ赤・激甘です。発酵が進んでいるのを感じさせるシュワッと感もあります。

人工的な味で、一口飲んだ後はあまり食欲?飲欲?がわきません…

正直あんまりオススメしません…。自分がワイン屋だったら仕入れないかな。

 

 

続いてストロベリーファームで見かけたちゃんとしたクオリティ(と値段)のワイン。

度数は12%、18%、28%の3種類がありましたが味の傾向は同じです。

 

 

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(これは18%。350ml1本で150ペソ。)
 

 

3本100ペソワインとの違いとしては、

 

・度数が高い

・見た目がナチュラ

・価格がそれなり

 

の3点。

 

度数28%はワインとしてはどうかと思うけど、、、アルコール添加かしら…

色はイチゴを潰して濾したのがちょっと酸化したかなくらいのオレンジ色をしてます。

 

値段は350mlが150ペソ。750mlが300~400ペソ。

バギオで特別安いフルーツではないイチゴを原料にしたワインなので、値が張る方が自然です。

 

味は結構甘めでかつフルーツ由来の渋みや苦みも感じられます。

酸味が少なくて飲み口はヘビィです。レモン汁と炭酸で割ったら美味しそう。

 

 

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ストロベリーファームでは全て試飲できるので飲んでお気に入りを探しましょう。

 

 

マンゴスチンワイン

(350ml・150ペソ・度数12%)

個人評価☆☆☆☆ 酸味がしっかりしていて美味しい。

 

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これもストロベリーファームで試飲して、味が良かったので購入。

見た目は泥水のような茶色ですが味わいはキリっとした酸味とちょうどいい甘さがあって飲みやすく感じました。

日本でマンゴスチンのお酒って見かけないのでお土産にもってこいです!

 

 

ブグナイワイン

(100ml・100ペソ・度数12%)

個人評価☆☆☆☆ 渋みと酸味がちょうどいい。好きな味。

 

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ブグナイって何??と思って調べてみたところフィリピン版・山ぶどうとでも言いましょうか。

あまり店頭に並ばないようですが、東南アジアでは健康に良い果物として知られているそう。

 

いわゆるぶどうのワインみたいな味かなと思いきや、もっとフルーツ感が強め。

飲んでいて北海道のハスカップという果物を思い出しました。

私はH.Y.O.というレストランで小瓶を買いましたが、マーケットや苺ファームでも買えます。

 

穀物のワイン

 ヤーコンワイン

(350ml×3本で100ペソ・度数不明)

個人評価☆☆☆ 酸っぱくて爽やか。 

 

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ヤーコンって何!?芋???

と、ラベルを見てたじろぎました。(^^;)

米原産の根菜だそうです。フィリピンのマーケットでヤーコンはよく見かけます。

 

これでワインができるのかと思ってしまいますが、

味わいは甘酸っぱいレモンジュースみたいです。

 

芋っぽさは全然ありません…ビタミンCたくさん入ってそう!!

酸っぱいのが平気なら美味しく飲める爽やかな味わいです♪

 

 

ライスワイン

(350ml×3本で100ペソ・度数不明)

個人評価☆☆☆ お酢感あるけど甘酸っぱくて飲みやすい。

 

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ライスワインって日本酒の仲間?

と思いながら買って飲んでみたけど、その名の通り日本酒よりもワイン寄りな味でした。

寿司酢のような酸味のある甘酸っぱい味わい。

日本酒に感じる米感は皆無。

これはこれで美味しいです。

 

 その他のワイン 

サトウキビワイン “Basi” 

(750ml・200~250ペソ・度数不明)

個人評価☆☆☆☆ かなり独特な香り。酸味の強いサトウキビジュース味。

 

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Basi バシと呼ばれるサトウキビのワインです。

ルソン島の北部で造られている伝統的な地酒。

しかし学校の先生で誰一人飲んだことのある人を発見できませんでした。

 

私が見つけたものは2種類、パブリックマーケットで売られていました。

一つはラベルが貼られて商品らしく見えましたが、もう一方は明らかに他の酒の空き瓶に入れて蓋を閉めたもの。

 

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これくださいと言ったら店主が蓋を開けて香りをチェックする始末。笑

でもこれぞ地酒。胸が高鳴る!!!

 

サトウキビのムッとした香りと有機溶剤のような甘い香りがあって独特。

味わいは結構酸味が強くて、サトウキビジュースにお酢を足したような感じ。かなり濃ゆいです。

水で2倍希釈してやっとちょうどいいくらいの味でした。

 

もう一種類のバシはかなり色が薄めに見えたので、味わいも違うのではと思います。

試したかったな~!!!

 

 

ココナッツワイン “Tuba”

(おばちゃんの持ってるワンカップ1杯・20ペソ・度数不明)

個人評価☆☆ すごく酸っぱい。ココナッツ感もかき消すほど酸っぱい。

 

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(血?!!と思ってしまった。左の容器に入れてくれるけど蓋はないです。) 

 

最後はバギオではなく2年前にセブで見つけた地酒・トゥバの紹介です。

これを探しにカルボンマーケットの奥の方まで行きました。

 

トゥバはココナッツジュースから造られる伝統的なお酒で、瓶詰めされたものは見たことがありません…

現地の人たちはコーラやスプライトで割って飲んでました。

 

買いに行くときは自分の水筒を持っていきましょう。そこに入れてくれます。

味わいは、とにかく酸っぱくて体に良さそう!

 

 

まとめ

お土産用のものからもうあまり飲まれていない地酒まで、フィリピン人にとっても身近ではないワインがゴロゴロしていました。

 

色々飲んで共通して感じたのは、全体的に発酵由来の酸っぱさが強いな~ということ。フィリピンではココナッツやサトウキビのお酢が使われるのでその前段階のものがお酒として飲まれているのかも?

 

マーケットでは私が試せなかったワイン達がまだいっぱいあります。

好奇心旺盛なお酒好きなら楽しめること間違いなしです。

ぜひ現地でしか飲めないワイン達を堪能してみてください(^^♪

 

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