カンボジアの歴史を知る~戦争博物館とKilling fieldを見学@シェムリアップ
カンボジアというとまず思い浮かぶのはアンコールワットですよね。
そして私の中では地雷のイメージも強いです。
そもそも何でカンボジアに地雷が埋まってるの?
という疑問から始まり、その歴史を追っていくうちに、彼らの歴史の一部を見られる2つの場所に行くことにしました。
バイタクで戦争博物館へ
朝からバイタクを呼んで戦争博物館へ向かいました。
空港から近いエリアで街中からは少し離れます。
↑券売所
↑エントランス
入場料は5USドルです。
博物館の周りは特に何もなく、博物館の中も(といっても屋外ですが)そんなに観光客がおらず静けさ、のどかさが漂っています。
完全屋外とは聞いていましたが、家の庭に戦闘機が並んでいるような不思議な風景です。
まず迎えてくれた戦闘機
機体の中も覗けるし、囲いもないので触ったりも可能です。
野ざらしにされている、という感じで枯れ葉が積もっていたり中に雑草が生えたりしている戦車達。
爆弾や拳銃が並ぶコーナーもあります。
民主カンプチアという国だった時のポスター
その時代の兵士たち。
女性も子供も関係なかったようです。
地雷を展示しているエリアもあります。
当時の被害者の痛ましい写真も並んでいました。
これが私が生まれるたった10年ちょっと前の出来事とは...
生まれた場所や時代が少し違うだけなのに。
何ともいえない気分で博物館を後にしました。
かつてのKilling field、Wat Thmeiへ
そのあとかつてKilling field だった場所にあるお寺、Wat Thmeiへ行きました。
ここは入場料はいりません。
ここものどかな雰囲気で綺麗なお寺、何も知らずに来たらここが大量虐殺の現場だったとは思えないでしょう。
しかし、お寺の中心には人の頭蓋骨が詰まった慰霊塔が見えます。
犠牲者たち。
落ち着いた空気が流れていますが、killing fieldの名の通り、国民の約4分の1もの人々がこのような場所で虐殺されていたと聞きます。
そのやり方も無慈悲で、木に頭をぶつけたり農耕用の器具で喉をかき切ったりしていたそうです。
二度とこんなことが起きませんように。
この先カンボジアが永遠に平和であることを願って、遺骨に手を合わせました。
お寺の外に出るとたくさんのツアーバスが止まっています。
意外と多くの観光客が訪れる場所なのかも知れません。
カンボジアの歴史について。
恥ずかしながら私はカンボジアについてほとんど何も知らないでやってきました。
辿り着いてから調べていく中で、ポル・ポトという独裁者の恐怖政治について知りました。
地雷については諸説ありますがポル・ポト政権下でもたくさん埋められたようです。
ポル・ポトについて調べると恐ろしい話や写真がたくさん出てきます。
ここで彼について詳しくは書きませんが、それにまつわる映画を紹介します。
『最初に父が殺された』
最初に父が殺された - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画
この映画ではポル・ポト政権下で普通の生活を奪われ、バラバラになってしまう家族が描かれています。
明るい話ではもちろんないですが、グロテスクな描写もなく一応ハッピーエンド?です
私は英語字幕で見ましたが、英語中級レベルでも楽に見れる内容でした。
私が涙もろいのもありますが、涙無しには見られなかったです...
一部ですがカンボジアの歴史を知るのに非常にいい映画だと思います。
まとめ
素晴らしい遺跡のイメージが強いカンボジアですが、その裏で悲しい歴史も持っていることを知りました。
街を歩くとおじいちゃんおばあちゃん世代をほぼ見かけませんでした。
ほとんどがポル・ポト政権下で殺されてしまい、今のカンボジアを支えているのはその子供や孫達の世代なのです。
この間お世話になったガイドさん、良くしてくれたドライバーさん、彼らも内戦中に親族を失った被害者なのかもしれません。
もし遺跡巡りの合間に時間があれば、彼らの歴史を知れる場所を訪ねてみてはいかがでしょうか。