アキアカネのゆくえ

現在カナダでワーホリ中。お酒大好きで地に足が着かない妙齢女子の備忘録記です。

トロントのクラフトビール~あのビールここで造られてたのか!@Von Bugle Brewing

 

トロントで結構な種類のクラフトビールを飲んできました。

大体どこのブルワリーに行っても10種類近くのビールがあります。

 

その中から、私は物珍しさや個人的な好みもあってsourビールやダークビールを注文しがちです。

 

でもこないだビール造りのプロの方と話した時に、

 

僕はブルワリーに行ったらまずピルスナーを頼みます。

それを飲んだら良いブルワリーかどうか分かるんです。

 

と言われて、なるほど~と思いました。

シンプルなものほど誤魔化せないので造り手の良し悪しが出るんですね。

 

イタリアンのペペロンチーノとか中華屋のチャーハンも、これを頼めば分かる!メニューですよね確か。(私は大体なんでも美味しく食べちゃいますが…)

 

今回はそんなシンプルかつ誤魔化しのきかないピルスナーで有名な銘柄を造ってるブルワリー日記です。

 

Von Bugle Brewing

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夏場に一回、冬になってからも一回行きました。

場所はRoyal York駅から15番バスに乗って結構南に行った辺りです。

 

かなり巨大な建物で、とてもマイクロブルワリーという感じではありません。

でもVon Bugleはパブや酒屋さんに行ってもそんなに見かけないビール。

たくさん輸出してるのかな?とか想像が頭を巡ります。

 

タップルームの入り口前には人目を引く金ぴかの車が停まっています。

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夏の写真です。


半年たっても変わらずここで迎えてくれました。

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季節感ありますね。

金色ボディに雪の白が綺麗。

 

タップルームはとても広く、すごくシンプル。

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外からの光がよく入る明るいフロアです。

あるのはテーブル、いす、バーカウンターとリテイル冷蔵庫のみ。

 

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リテイル冷蔵庫。

 

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バーカウンターに並ぶタップたち。

 

夏も冬も変わらず、タップにもリテイル冷蔵庫にも同じ4種類のビールだけが並んでいました。

 

シンプルすぎるためかメニューは一切ありません。

各ビールはパイントサイズor サンプルサイズでオーダーできます。

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私は全部サンプルでいただきました。

 

fat tire 

すっきり爽やかで少しだけキャラメルを思わすフレーバーがある。
 

Steam whistle pale ale

ホップ感が心地よくて少しシトラス感のある爽やかビール。
 

Steam whistle pilsner

強い麦の香りとホップ感が楽しめる。これも爽やか!
 

Von bugle 

一番コクあり。ちょうど良い苦さと甘さに爽やかさもあってバランス抜群。
 
 
 4種のビールに4回爽やかと書く表現力の無さをお許しください…
でも本当に、個性は違えどどれも香りが心地よくてすっきりドライな味わいです。
 
ここでトロント住まいの方は気付かれたでしょうか。
そう、このブルワリー
Steam Whisleのビールを造ってるんです!! 

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 トロントで最も有名なクラフトビールの1つであるSteam Whistle Premium Pilsner。
普通のパブとかでもよく見かけます。
 
その全ての瓶と缶のビールはここで造られているそう。
ダウンタウンにあるSteam WhisleブルワリーはKeg(樽)の生産がメインなんだとか
 
彼らは他のブルワリーと違い、創業から20年近くずっと1種類のピルスナーのみを造り続けていました。
ペールエールは去年初めてリリースされたそう。
 
開業から頑なにチェコスタイルのピルスナーを造り続けている彼ら。
そのファミリー企業がこのVon Bugleなのです。

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頭にフォイルを被せるのはわりと最近始めたそう…
 
 
ちなみにVon BugleはドイツのMunich Lagerというスタイルで、これもドイツの伝統的な材料や手法を用いて造られています。
 
Steam WhisleもVon Bugleにも共通しているのが、彼らのビール造りはクラフトビール業界ではかなり珍しく、ビール純粋令を守っていること。
 
ビール純粋令:
1516年にバイエルン(現在はドイツの一部)で造られた法律。
ビール造りに使って良い材料は麦芽、ホップ、酵母と水の4種類のみという内容です。
現在でも有効な食品に関する法律の中では世界最古であるそう。
  
色んな新しい実験に挑み楽しむ他多くのクラフトビール処とは違い、間違いない伝統的なスタイルを造り続ける彼ら。
その実直なビール造りへの姿勢は味わいにとてもよく出ていると感じました。
 
トイレに行く途中に中の工場がちらりと見れました。
 

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かなり巨大なタンクたち。
規模感が他ブルワリーとは違います。 

ダウンタウンのブルワリーと合わせて88000本のビールが一日に造られてるのだとか…!(Steam Whisleだけで) 

 

ちなみにここのタップルームは金~日曜の週3日のみの営業です。

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 営業時間も短いし場所も不便ですが、一度行く価値は絶対あると思うブルワリーでした。
 

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