トロントのクラフトビール~Blood Brothers Brewingで流行りのSour Beerを堪能
先日引っ越しをしまして、Etobicokeまでは行かないけどトロント西エリアに住み始めました。
狙ったワケじゃないのですがこのエリアは小さなビアブルワリーが大変多いです。
ちょっと歩けば何軒かまわれちゃったりします。
パブクロールならぬビアブリューパブクロール!(^^♪
...はお酒弱くて出来ないですが、地道に一軒ずつ制覇していこうと思います。
今回は流行りの酸味強めビールで有名なお店に立ち寄りました。
Blood Brothers Brewing
場所はDuffirin駅からバスで少し北上した辺りです。
パティオと中にテーブルが4つずつくらいあります。
私はL字のバーカウンターに座りました。
リテイル冷蔵庫がお店の奥の方にあります。
その奥には銀のステンレスタンクがそびえていました。
フォークリフトもすぐ傍を走っていてなかなかbrewery感丸だしな雰囲気です。
リテイル冷蔵庫とその奥にフォークリフト&タンクたち!
メニューを見るとタップは11種類。
サーバーさんにおすすめを聞いたところ、
Sour beerが人気だよ!
マスカットとリースリングで仕込んだビールたち、飲み比べしてみない?
とのこと。
面白そう!素直に従ってみました。
この日飲んだビールたち!!!
いつもどおりフライトをオーダーしました。
1フライトは4種類です。
ビールたち、個性的な三角形に乗ってやってきました。
White lies Muscat
かなり酸っぱいです!
マスカットワインが持つ甘くてフルーティなイメージを吹き飛ばす強烈な酸味。
元ワイン屋知識では、マスカットって決して酸の強いブドウではありません。
そんな先入観もあったため、衝撃でした。
White lies Riesling
同じくかなーり酸っぱい!!
元ワイン屋知識2で、リースリングは綺麗な品のある酸味が特徴の白ブドウです。
でもこのビールの酸味レベルはマスカットの方と変わらず。
酸っぱすぎて味が分からんというのが本音ですが、こっちの方がややすっきりしていて上品な印象。
サーバーさんオススメのこの二つ。
確かに個性がギンギンに光ってる。
でも、
どんだけアレコレしたらここまで到達するのか????
て聞きたなるくらい酸っぱい。(;´Д`)
もともと酸のある果物・ブドウ100%のワインだってこんなに酸味ない。
麦主体であるはずのビールがどうやってここまで酸っぱくなるのか…?
ビール評価サイトratebeerでこの2つを調べてみました。
そしたら高めの評価、しっかり標準以上!(‘Д’)
サーバーさんが、コイツびっくりさせてやろう。
とか目論んだんではなくてホントに人気みたい。
長くなりました。3つ目です!↓
Fall of Thebes Gamay & Pinot noir
これもワインgrapeシリーズ、これは黒ブドウ版です。
Gamayといえば毎年11月に見かけるボジョレーヌーボーのブドウ。
Pinot Noirは世界最高値のワインが造られたりもするブドウです。
そんな2種類のブドウと一緒に仕込まれたビール。
イメージを裏切らず赤ワインの風味がすさまじいです。
香りだけならソムリエも
「あ、赤ワインですかね」
と言っちゃうのではと思うレベル。
そしてこれも酸が強い。
でも最初の2つほど酸主体ではなくて、果実感やホップの苦さ、コクも感じられます。
Cactus Head IPA
苦くてヘビィでボリュームたっぷり、じっくり味わいたいビール。
いまのところ唯一酸系じゃない。
他が個性的すぎて普通に美味しく飲めるビール感がすごくしました。
おつまみにBrewery Breadを注文。
1個$4のお手軽メニューです。
ローズマリーの風味と優しい塩味で、モチモチ美味しい!
酸味に圧倒された口の中を癒してくれます( ´ω`)
4つ飲み終えて、そろそろ帰ろうかと思ったのですが、
狙ったかのように雨が降り出しサンダーストーム化!
傘もってへん…
雨宿りのためにもう1フライトすることにしました。
今度は酸っぱくなさそうなのを自分でチョイスです。
The inner Eye pale ale
バランスの良いややしっかり系ビール。
さわやかさと心地よい苦みが共存してます。
Blood light
バドライトに似せたビール?
鼻の奥で焦げたような不思議な香りがしました。
グレープフルーツみたいな酸味とホップの苦さが心地いいです。
Shumei IPA
上手く表現できませんが、めちゃ湿った香りがしました。
時間をあけて嗅いでも、わ!湿ってる!と思ってしまう。
酸味と苦みがしっかり強いIPAでした。
KEG DEAL Mosaic
軽くてほんのり甘酸っぱい。
クラフトビールの中では一般的な味わいだけどここで一番好きなビールでした。
2巡目フライトも予想より酸味強めビールが多くて、これがこのブルワリーの個性なんだなと感じました。
酔っぱらいそうだったのでチーズ&クラッカー&Relishを注文。
白カビチーズとRelishがめちゃ合います!
ちなみにRelishとは、英単語としては「薬味」の意味だそう。
日本でもコストコとかホットドッグ売り場で刻んだキュウリのピクルスありますよね。
あれがいわゆるRelishだそうです。
そして頼んでないけど何故かまたモチモチBreadが出てきました。
最初オーダーしたやつ出し忘れたと思ったのかな?と予想するも、しっかりチャージされてた。
でも素直に食べて払う善良な酔っ払い、私(;^ω^)
まとめ
これまで色々飲んできたつもりでしたが、ここのビールにはかなり圧倒されました。
ビールに対するイメージがアップデートされた気がします。
後日カナディアンの同僚にここの話をしたら、
Blood BrotherはとにかくSour Beerで有名な造り手なんだよ~とのこと。
そしてこういうSour Beerはクラフトビール業界で流行ってるスタイルの1つだそうです。
お金出して買って帰ろうとは思えなかった、というのが正直な感想なのですが。
でも流行ってるということは造り手さんが飲み手をハマらせてきたということに違いありません。
私もそのうち、酸っぱくないとイヤ!って思うようになる日が来るのかも…!?